思いを馳せて

内制さんの日記

ここ数日、大変心苦しい悩みがあります。

寝ても覚めてもその悩み事のことを頭の中が堂々巡りで、もういっそのこと死んでしまったほうが楽なのではないか、そこまで悩むようになってしまいました。

悩み事ってのは中々解決できないから悩み事であって、すぐに解決できるようなことは悩み事ではないんですよ。つまり、悩み事を抱えてしまった以上、日々の生活を送っていく上で、それとどう向き合っていくかが大切になるわけです。

先程は死んでしまったほうが楽と言いましたが、これもひとつの方法と捉えれば無くもありませんが、死ぬにはまだ早い。こう、もっと自分なりに頑張って悩み事を取り除く努力をしてからでもまだまだ間に合うのでは無いでしょうか。だから僕は決めたんです。戦い抜くと。

それでまあその悩み事ってのが金玉が痒いってことなんですよ。

なんだ、こいつインキンなのか、きったねー。そう思われた読者諸君、早計ですよ。すぐにちんぽこか汁が出ちゃうくらいに早計ですよ。

よく考えてください。金玉痒い=インキンってのはいただけない。インキン以外にも金玉が痒い理由なんていくらでもありますし、第一に本当に金玉が痒いって決まったわけでもありません。

さっき痒いって、インキンっていたのはお前だろとか罵倒なりツッコミなり言いたいのはわかります。でもインキンの裏側に隠されたメッセージを読み解くのもこの日記を閲覧してる人間の性だと思いませんか。

例えばこの日記での一人称は『僕』で童貞とかチンポコとか、おおよそ女性が使うには不釣り合いなワードを使用して日記を書いているわけですが、真の管理人とは女性ではないのか。しかもかなりの美人で、学校中の男子共を手玉に取っている、いわばスーパー美女。その可能性を考えたものは果たしてどのくらいいるだろうか。

柚希は中学時代まではおとなしい、むしろ暗いといった表現がぴったりな、地味な少女だった。そのため男子からからかわれ、女子からは距離を置かれ、学校なんて楽しくない。人生なんか単調でつまらない日常の繰り返し。そう思って、絶望していた小中学生時代。

しかしそんな柚季にも転機は訪れた。それは偶然見たテレビ番組であった。それは精神疾患を抱えながらも懸命に生きて、モデルとして活躍するまでになった一人の女性をフィーチャーしたドキュメント番組であった。

暗い少女時代、番組に出ていた彼女と、今の自分が繋がった。そんなシンパシーを受けて柚季は一大決心を固めた。

中学を卒業し、普通よりも長い春休みの間に美容院に行っておしゃれな髪型へ、今までほとんど着なかったヒラヒラのワンピースやスカート、化粧を覚えて綺麗な自分へ生まれ変わった。

生まれ変わった私、街へ繰り出せば初めてナンパされたっけ。高校1年生の夏には初めて告白もされたな。花火大会のときの初めてのキス。みんな花火に夢中だったから、私たちのキスになんて目もくれなかったけな。

生まれ変わって初めてづくし。人生がこんなに豊かだなんて初めて知ることができた。人生は楽しい。世の中には2種類の人間しかいない。人生を謳歌しているものと、インキンに苦しんでいるもの。

ここまで書いて申し訳ないんですけど、金玉がかゆい。死ぬほど痒い。柚季なんてどうでもいい。そんな女いない。僕は男でチンポコで童貞ですよ。そして金玉痒い。

しばらく様子見ても治る気配ないし、もういい加減我慢できないから薬買うために重い腰を上げてドラックストアに行ったんです。

ドラックストアの中散策して薬探してる間も金玉が痒いからパンツに手突っ込んでボリボリ掻きむしってやりたかったんですけど、さすがにそれやったら白い目で見られるじゃないですか。それ以上にあいつちんこボリボリ掻いてる、インキンかよ、きったねー、とか思われるじゃないですか。それってめちゃくちゃ心外ですよ。ぶっちゃけインキンじゃないし。インキンじゃないからね。金玉が痒いだけだからね。

で、薬剤師の方に金玉の痒み抑える薬くださいとは言えないので、ネットで調べてよく効くと評判のお目当ての薬を見つけたので、颯爽とレジに持っていこうとしたら、ふと考えたんです。<

この薬だけレジに持って行ったらインキンってバレるんじゃないか。インキンに効く薬じゃなくて金玉の痒みを抑える薬なんですけど、世の中全員がインキンの知識を持っているとは限りません。ましては店員女性だし。

インキンの薬買いに行った前日の話なんですけど、部屋の中に蚊が侵入してしまったんです。張り手でパチンと一発叩けば済む話なんですけど、アイツラも命がけだからかなりすばしっこいんですよ。しかも小さいから視力の悪い僕は、一度見失ったら再発見までかなりの時間を要します。蚊取り線香とかないから、殺虫剤を部屋に充満させて殺そうかとも考えたのですが、その時は夜中で、すぐ寝たかったので、殺虫剤が効いて、その後換気してっていう作業が面倒くさくて根性で蚊を見つけて殺したんです。

それがかなりの死闘でして、終わった頃にはヘロヘロで蚊取り線香買おうって固く心に誓ったわけですよ。

それで先程の話に戻ります。インキンがバレそうで怖気づいてそっと商品を戻し、家に帰って金玉ボリボリ掻くのが素人です。でも僕クラスになると、カモフラージュのために、ワンプッシュで蚊を寄せ付けない最新鋭の虫よけ製品を一緒に購入したわけですよ。ピンク色のパッケージで明らかに目を引くもので、これなら絶対にインキンってバレてない。

ということで、いよいよレジに並んで待機していたら、おっパイが大きい婦女子が先に並んでいたんですよ。おっパイ大きいなって視姦してたら、どうも見覚えのある女性で、横顔がちらっと見えた刹那、ああこの子昔のバイト先で一緒に働いてた子だ、とすべてを悟った仙人のような顔をしてその事実を噛み締めました。

で、普段の僕なら「うっすー、久しぶり。元気してた? てか俺のこと覚えてる?笑」とかそのくらいフレッシュに話しかけるところですが、僕の手にあるのは金玉の薬じゃないですか。どう好意的に解釈しても、こいつインキンかよ、きったねー、て思われるじゃないですか。

それだけは避けなければならない、そう思って、とっさに列から外れて歯磨き粉のコーナーにいって、熱心に品定めしてるフリしましたよ。

たぶん、てか絶対に気が付かれてない。

これで気が付かれてたら泣ける。金玉の薬隠した上に、その場から逃げたんですよ。インキンってバレたな。

それでおそらく事なきを得て金玉の薬購入して、颯爽と車に乗り込みブロロンとエンジンを吹かせて帰路に着いたのですが、その途中、件のおっパイが歩いて帰宅している様子で、「へい彼女、乗っていかない」とか声かけようと思ったのですが、金玉の薬、助手席に放り投げてあるし、逃げた手前声かけるのもおかしな話です。

歩いているおっパイがバックミラー越しに小さくなっていくのが見えましたがブロロンと帰宅しました。

正直な話インキンじゃなかったら、今頃車に連れ込んでカーセックスですよ。まあインキンじゃなったらドラッグストアになんて行かなかったので、おっパイと会うこともなかったのですが、しかし名残惜しい。

遠くにいる彼女に思いを馳せて、早くインキン直したいと思います。

しかし金玉痒いな。ボリボリ掻きすぎて血がにじんできた。

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