最近ひょんなことがきっかけで、VHDブートなるものを知りました。
VHDブートというのは、仮想ディスク(vhd形式)を物理ディスクに書き込んで、直接起動するというものです。
仮想ディスクというのは、普通ならHyper-Vから起動されると思うのですが、それを直接物理環境で起動するというものです。ネイティブブートともいうようですね。
参考はWindowsの核心様のページを参考にいたしました。
Windows Server 2012を対象としていますが、Windows10でも問題なくインストールできました。
メリット-管理や移行が楽-
メリットとしては、やっぱり管理や移行が楽という点ですね。
移行・バックアップ・復元:コピペだけ
PCを新調した際に、Windowsの設定やらWindowsUpdate、使っていたソフトウェアの再インストールをしなければならないと思います。
しかし、仮想ディスク形式でインストールしていれば、ディスク上は.vhdxファイルのみです。
つまり、既存の.vhdxファイルをコピーするだけで移行は完了です。
※正確には、.vhdx形式でクリーンインストールして、その後.vhdxファイルを入れ替える必要があります。ブート領域も込みで移行できないか調査中です。
バックアップについては、.vhdxファイルをコピーすればバックアップは完了です。
つまり、復元もコピペだけです。
WIndows標準のバックアップソフトや、ベンダー系のバックアップソフトのように面倒な設定や復元手順を踏む必要はありません。
てか、バックアップ設定とか最初の1回しかやらないこと多いから設定変更や新PCに設定入れ込むってなったら、また1から調べてとかよくあるので使いたくありません。復元も同様で、滅多に復元なんてしないから手順がわからね。
そう、仮想ディスクならコピペですべてか解決します。
デメリット
フルバックアップしか取れない
デメリットとしては差分バックアップは取れないので、すべてフルバックアップになります。
フルバックアップということで、容量は日に日に増大していきます。
仮想ディスクの性質上、タイプを可変サイズにした場合、拡張されるとその容量より減ることはありません。
仮想ディスクに対して縮小用のコマンドを打って対応しないとだめだと思います。この辺はリサーチ不足なので調べておきます。
パフォーマンス
物理ディスクに普通にWindows10をインストールした場合と、仮想ディスク経由でインストールした場合とでパフォーマンスに差異はあるのでしょうか。
今回はおなじみ(?)我が家の検証マシンのワイヤーネットPC君に活躍してもらいましょう。
ワイヤーネットPCのスペック
OS:Windows 10 Pro(WindowsUpdate実行で済みでVer.1909)
CPU:Intel Core i3 2100
メモリ:DDR3 4GB
ストレージ:SSD 240GB(KingSton製)
テスト項目
テスト項目は以下の項目で実行したいと思います。
- ディスク書き込み・読み込み(CrystalDiskMark)
- ベンチマーク(CINEBENCH R20)
ディスク速度(CrystalDiskMark)
若干仮想のほうがパフォーマンスが下がっていますが、体感速度としてはあまり差異はないと思います。
ストレージ直インストール
仮想ディスクインストール
ベンチマーク(CINEBENCH R20)
こちらは全く同じですね。同じものを張り付けたことかの如く一緒です。
ストレージ直インストール
仮想ディスクインストール
個人的な課題・勉強点
Hyper-V上で構築した仮想マシンのvhdxファイルと、仮想ディスク上にインストールしたvhdxファイルを単純に入れ替えただけでは起動しません。ブートローダー周りをfixしないと駄目な気がするんですよね。
仮想ハードディスクをブートするというナレッジがMSのサイトにあったので、よく読んでこっちの手順で実践してみたいと思います。
余談ですが、検証用にSSDもう1個買おうかな。Windows7をP2Vして余ったSSDがあったのですが、天に召されました。HDDだと遅すぎて作業がはかどらない。
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