前回に引き続きリライト記事です。
前回の記事で、検証環境は整備されていますが、もう一度おさらいします。
iPad-リモートデスクトップ→Windowsデスクトップ
早い話、シンクライアントでiPadを疑似Windowsタブレット化してスペックアップをしようというこうですね。
使用したリモートデスクトップソフト
Microsoft リモート デスクトップ(RD client)
MS純正のiOS用のリモートデスクトップソフトです。
Windows10のタブレットモードと親和性が高いです。スクロールも普通のタブレットのように操作できるし、入力ボックスをタップすればキーボードも自動で表示されてとても使いやすいです。
しかし、肝心の動画再生に関しては全く使い物になりません。映像が乱れる上に、音声も遅延して再生される、もしくは音飛びします。
動画鑑賞がメインなので、これでは使いものになりません。
Chromeリモートデスクトップ
ChromeのリモートデスクトップはRD clientの欠点である動画再生に強いです。映像乱れもほとんどありませんし、音声の途切れもなく快適です。一瞬ちらつく程度の映像の乱れはありますが、個人的には許容範囲です。
しかし、操作性は最悪です。入力ボックスを選択してもキーボードが表示されないのは許容範囲として、スクロールがタブレットのようにいかないのは最悪です。スクロールバーを長押ししてクリック状態にして上下に移動しないと画面移動できません。最悪です。
動画鑑賞がメインといっても、アマゾンプライムの画面やYoutubeの画面でスクロールが不便というのは使う気が失せます。ということで、使いものになりません。
化石iPadはWindowsタブレットとして使えるのか
使えません。
正確には上記の2ソフトは使えません。もっと正確には用途を限定すればRD Clientは使えます。Chromeリモートデスクトップは操作性が最悪なので使い物になりません。
ほかのアプリならタブレットの操作性を生かしつつ、動画再生でも画面がぼやけないものがあるかもしれませんが、第4世代iPadのiOSのアップデートは打ち止めとなっております。そのため、対応しているアプリもどんどん少なくなってきています。
用途が動画再生と簡単なブラウジング程度なら化石でもiPadを普通に使ったほうが100倍マシです。
リモート環境でブラウジングするにしても、画面キーボードごと転送しているので、タイピングも若干遅延が発生します。画面に入力された文字が表示されていない状態で次の文字をタイピングすると入力されておらず飛びます。
化石iPadのノーマル使用もスペック不足から遅延はしますが、タイピングされた通りに入力はされるので、リモート接続ではブラウジングすら微妙ですね。まあ。ブラウジング用に無駄なデータ転送量を減らせばもしかしたらいけるかもしれませんけどね。
Windowsタブレット化して唯一使えると思ったのはkindleくらいですね。化石iPadのほうは起動も遅いし、ページをめくるのも遅い。そもそも反応も悪い。Windowsタブレット化すれば、処理はPC側でやっているので、普通にスムーズです。おそらく動画のように逐一画面が更新されるわけではないので、描画やレスポンスもスムーズになるんだと思います。
起動はラズパイにCronを仕込んでWakeOnLanで定刻に起動、シャットダウンはタスクスケジューラで定刻にシャットダウンとか運用方法をいろいろ考えていたのですが、ぶっちゃけ使い物にならないので、やめておきます。
もう少し調べて古いiOSでも対応して、なおかつ、操作性と動画再生も快適なリモートデスクトップソフトが見つかればもう少し使ってみたいと思います。
ということで、現在はSurface Pro3を使っています。iPadの操作に慣れたせいか、タブレットとしてのWindows10の使い勝手に慣れるのに多少時間はかかりましたが、中身は普通のWindowsなのですぐに慣れますね。
しかしもSurface Pro3なら価格もだいぶお安くなってきました。楽天で調べたら大体キーボード込みでも5万円以下で購入できます(2019/06/09執筆時点)。タブレット本体だけなら3~4万円といったところでしょうか。
iPad Proの半額以下で.exeも使えるならiPad選ぶ理由はないですよね。
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